光化学系iと光化学系iiでは、クロロフィルあたり、もしくは反応中心あたりのクロロフィル蛍光の収率は異なりますから、それぞれの極大波長での蛍光の強度が1:1であっても、光化学系量比が1:1であることにはなりません。 青色キーライト(440 nm)で励起したクロロフィルの蛍光スペクトル。 クロロフィルa: クロロフィルAはスペクトルから紫青および橙赤色の光を吸収する。 クロロフィルb: クロロフィルBはスペクトルから橙赤色光を吸収する。 それぞれピーク波長395 nm、440 nm、520 nm、590 nm付近のLEDからの光で励起。 590 nmの場合には散乱光が見えるだけで蛍光は見えない。 図 4-3. 光合成系のクロロフィルが出す蛍光は、ある一定の波長分布(スペクトル)を持っています。 希薄なチラコイド膜懸濁液の蛍光を室温で測ると、685 nmに鋭い発光極大が、740 nm付近にブロードな肩がみら … クロロフィルb: クロロフィルBによって効果的に吸収される波長は470nmである。 吸収色. 4つのピロールが環を巻いた構造であるテトラピロールに、フィトール (phytol) と呼ばれる長鎖アルコールがエステル結合した基本構造をもつ。 このとき放出される蛍光は、クロロフィルが吸収した波長よりも長い(エネルギーが低い)赤い波長の光となります。このため暗い場所で溶液を照らすと、赤い蛍光が際立ってワインのように見えるのです。 クロロフィル (Chlorophyll) は、光合成の明反応で光エネルギーを吸収する役割をもつ化学物質。 葉緑素(ようりょくそ)ともいう。.